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魔道流剣術カゲロウ崩し C 水 2 呪文 ■S・トリガー ■バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。その後,そのクリーチャーの1番上にあるカードか1番下にあるカードのどちらか選び,持ち主の山札の1番下に置く。 残像によるフェイントからの,確実な一撃。 作者:かみど 進化クリーチャーを除去したり,メテオバーンの弾を減らしたり,ギアをクロスしたクリーチャーを標的にしたりと色々使える1枚。 収録:蛮獄編第2弾 不死VS必殺(ラーゼン・ベファレン) 名前 コメント
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理知の魔道士 ルシェ コスト 12 レベル 1 MAX 進化元 - 進 化 素 材 翡翠のドライアド (樹A) - ランク B HP 221 599 進化先 静かなる水面 ルシェ (B+) 氷石のロシェ (ロシェC+) - MAX Lv 30 攻撃 300 613 進化費用 45,500 フロッシュ・ルーキー (キノコC+) - No.0571 Aスキル コールドヒール+ 水属性の味方のHPを小回復 売却価格 6,000 アメタヌキ (タヌキC+) - 編集 Sスキル 凍結の魔術 (6) 敵全体へ水属性の中ダメージ 入手方法 水の都アイヴィアス クリア報酬 個別データ 備考
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魔道 その1 「キィエアアアァァァッ文我一如!!」 「文即是空――ッ!!」 「文学キエーッ!!」 朝。薄暮を劈く文学少女達の哮り。 希望崎学園文芸部。回廊の窓より門徒らの執筆の様を眺める影も、少女である。消灯の屋内にあって、僅かに反射する丸眼鏡。黒く流れる長髪。そして……尋常ならぬ文気。 ――文学少女であった。名を、空木啄木鳥(うつぎきつつき)と云う。 そして今、空木の傍らには影の如く小姓が控え、報告を囁いている。 「師範代。図書館地下の件、検視報告をここに」 「――下手人の特定。有か、無か」 「無にございます。文芸にて死した以外の事実は、一切」 「……結構」 報告を止める一言に、小姓はやはり影めいて姿を隠す。そういった存在である。 空間には、再び門徒達の執筆の喊声のみが残った。文我一如。文即是空。正しき文学を志すものは、すべからく自我と空とをひとつに成さねばならぬ。不要な我欲を滅した先、全てが許される純 文学。未熟なライトノベルが為して世に邪悪の誹りを受ける過激な暴力描写も性描写も、正しき純文学が為すのであれば、俗悪ではない。 しかしこの風景に、空木は僅かな苛立ちを覚えた。秩序。ほんの前夜の無残――希望崎図書館に降りた文学少女達の死をも、すでに忘れ去ったようにすら。 (二十と三の文学少女が殺られたのだぞ。我ら希望崎学園文芸部の門徒が) 希望崎の文芸部が、文壇の頂点に君臨する最強ではなかったのか。如何なる戦闘者が相手であれ全殺せしめる純文学が。 ――下手人は文学の遣い手。当然、そうであろう。正統たる彼女らの文芸が打ち斃される以上、相手はそうでなければならぬ。しかし。 (誰が、それを成し得た) 空木と比すれば遥か未熟であれ、地下探索行の任を負った文学少女二十三名、並なる遣い手ではない。下手人は想像を絶する文章力であろうと評価する他ない。空木啄木鳥自身ならばその離れ業とて可能なことだ。だが、自らの他はどうか。“四文鬼”の残り三人のいずれかか。関西の野で文を磨くと聞く、耳長の小説家か。あるいは彼女の理外に存在する、強力な文芸者の手によるものなのか。 修行の有様を横目に、空木は回廊を引き返す。偉大なる文芸部室。長い壁面には、かつての偉大なる文芸部長新島マリアがしたためた、「ゴーイングマイジャンル」の書。庭では門徒の一人が、三点リーダを三度続けて用いた咎で、囲まれ棒で打ち据えられていた。全身の骨が折れ、既に絶命しているであろう。珍しい事態ではない。 師範代である空木は、この過酷な早朝修練をとうに免れた身である。そして彼女自身が自らに課す執筆の凄まじさは、この門徒達の比ではない。“四文鬼”の内、誰よりも基礎文章力を高め、誰よりも禁欲的なる純文学を用いる、文芸部の求める理想たる文学少女。各部活代表同士の殺戮の果てに部費を定めるという――文学少女にとっては遊戯の如き――鬼雄戯大会に、空木が誰よりも先に名乗りを挙げた理由は、その誇りにこそあった。 敵対者は全殺あるのみ。 (その矢先に兇徒。……凶兆か) 果たして、危惧の通りであった。視線の先――いまだ夜闇が重く残る廊下の突き当りに、白い文学少女の影があった。今この時まで、努め忘却し続けていた存在であった。 「志筑」 「鬼雄戯大会への御出座――まこと、おめでとう御座います」 「志筑。その、書は……貴様」 志筑綴子(しづきつづりこ)であった。三月の時を隔てなお、かつての妹弟子の相貌からは、無情より他の心を読めぬ。彼女の白魚の如き指が掴む書の方が、余程雄弁に事実を伝えていた。 幾人もの黒い血に塗れた書。存在しないとされる真性奥義書。……文学少女達が果てた、希望崎図書館地下の。 「貴様か。貴様が書を獲ったか。門徒共を殺したか!」 「これはしたり。うふふ。あれは文芸部の者達でしたか。余りに稚拙な文芸でしたゆえ……。気付かぬ不行儀をお許しいただきたい」 侮蔑の色を込めた不遜な笑いが漏れるも、志筑の表情筋はやはり氷の如き無情である。淀み濁った白い瞳からも、何も読めぬ。 空木は覚悟を決めた。相手が“魔文”の志筑であれば、そうせねばならぬ。自身が正しき文学の全てを収めた師範代であり、相手が道を追われた邪道の妹弟子であったとしても。 「文芸の道は、奥義書の存在を認めぬ。渡せ」 「無論、このようなもの。お返しいたしますとも。……今は、私の目前に」 もっと欲しいものが御座ります――。 その声が響いた時には既に、叩き伏せられた空木の肉体が、床板を割っていた。 ---- 一日後、報道部室。文芸部の参加選手として、インタビューを受ける少女の姿があった。それは文学少女である。 「本来出場を予定されていたが残念なアクシデントにより辞退となってしまいましたが……志筑桜子様、鬼雄戯大会の意気込みに関しては、如何でしょうか」 ただしそれは、白い髪の少女であった。 少女は問いに対して一言――全殺、と答えるのみである。 瞳からは、無情より他の意志を読めぬ。 文芸部選手……志筑綴子、参戦! 応援作品へ移動<<|メニューへ移動|>>志筑 綴子の個別ページへ移動
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No.224 タイプ 属性 レア度 コスト 最大Lv HP(初期/最大) 攻撃(初期/最大) 回復(初期/最大) 進化元 進化先 進化素材 時魔道士アイギス ヒーラー 光 4 9 60 126 / 539 134 / 370 130 / 366 アイギス なし なし 編集 スキル スロウ(敵の攻撃を2ターン遅らせる) リーダースキル 時の砂(ソリティア時間が常に+3秒される) 説明 時空魔法を操る大魔導師。古代の竜戦争において活躍した五英雄『クインテッツ』のリーダー。世界の運行に影響を与える程度には時間を操れるため、彼女を本気で怒らせたものは、世界の時間の流れから弾き飛ばされ消滅するという末路を迎える事になる… モンスター図鑑に戻る コメント 名前
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日用品や戦闘用品などなど、魔法を駆使した道具をどんどん増やしていきましょう。 その道具が珍品なのかどこででも気軽に手に入るのか、どこかの町の特産品なのか、等もメモしておくと使いやすくていいかも~。 こんな道具使ってそうだと思って作った道具に、どんな魔法が使われているのかを考えたら魔法メモも増えてゆくかもしれませんです! 『例』 サンランプ(日用品) サンライト(光)を維持させるための道具。 見た目はそのまんまガラスと金属を使ったランプの形で、傘の部分に呪文が彫ってある。 天井から吊るして使う。 どこででも手に入るが、本場魔法都市にはデザインの凝った物が多くおいてある。 ゲイルナイフ(戦闘用品) 刀身にフォロウ(風)の魔法が彫ってあるナイフ。投擲用。 鳥のように風に乗ってかなりの飛距離をたたき出す。 どこにでも安価で売っている護身用にもなるナイフ。 +α~ナイフシリーズ~ ゲイルナイフ意外にも各属性毎のナイフあり。全て投擲用。 ヒートナイフ…ヒートに追加詠唱も組み込んだ物。刺さった瞬間に炎まで発生させる。 クールナイフ…クールに追加詠唱を組み込んだ物。刺さった瞬間に凍らせる。 スタンナイフ…スタンガンに追加詠唱を組み込んだ物。刺さった瞬間に強力な電撃を流す。 ダイヤナイフ…ダイヤセイバー投擲用。全てを切り裂きながらベクトルが働き続ける限り飛ぶ。 ホワイトナイフ…ホワイトセイバー投擲用。見えないナイフ。解りやすいように柄の部分には布が巻かれている。 ボトルミスト(戦闘用品) 満杯の水と一枚の金属片が入っている小瓶。 金属片にはミスト(水)が彫られていて、霧を発生させたい場所に投げつけて使う。 瓶が割れて金属片が空気に触れると魔法が発動する。手榴煙幕弾。 使用後の金属片は再び水を満たした瓶に入れれば再利用可。 割れたガラス片と金属片を集めて一緒に取扱店にもっていくと、少量の小銭で新品と交換してくれる。 ちなみにどこにでも売っている。 スペルゼリー(食品) モンスター:スペルゼラチンを模したゼリー。 飴玉の核が真中に。詠唱省略の記号もきちんと入っているので、ファイアーボール・エアスラッシュ・アイシクルダーツいずれかの無詠唱アイテムとして使用できるという芸の細かさ。 だが戦場にこんなゼリーを持っていく者など果たしているのだろうか……。 無駄に技術を使っているので魔法都市限定、高級品。 赤はイチゴ味、青はブドウ味、黄色はリンゴ味。(オレンジは果汁が透けないのでリンゴにしました。) 声変え仮面(装備品) 裏側にチェンジボイス(風)が掘り込んである顔全体を覆う仮面。 顔を隠し、声も変わるので誰だかわからなくなる。 犯罪に使用される事が多々あるので、都市によっては売買を全面禁止しているところも。 様々な機関の諜報部隊には必需品。 セイバー系魔法付加武器(装備品) ダイヤセイバーやウィンドセイバー等の魔法が刀身や柄にあらかじめ刻まれていて、即時発動できる武器。 魔法都市では普通の武器と同程度の値段で扱っているが、それ以外の都市では魔法都市から離れるほどに稀少&高額になっていく。 普通刻まれているのは一種類だが二つや三つの武器もあり、すごいものになると武器の模様が全て魔法でセイバー系全種類が彫られているというとんでもない代物もある。そこまでいくとよほどの権力者か金持ちしか手に入れられない。 バーストボム(戦闘用品) フレイムバースト(火)が彫られた金属片が入ったボール大の爆弾。対象にぶつかった瞬間に爆発する。フレイムバーストの6割程度の火力だが、あらかじめ中に針などの武器を仕込んでおけば付加攻撃もかけられる。しかし火力が強いので金属片も残らず、ボトルミストのようにリサイクルは出来ない。しかも高価。 採掘作業などでは偶に使われる。 カルクナール(日用品) ライトパック(空間)の詠唱を書き込んだ長い布。軽くしたい物を完全に包めば質量を軽く出来る優れもの。しかし大きい物ほど沢山買ってぐるぐる巻きにしなくてはいけない。しかも結構高い。 体重を軽く見せようとした女性がミイラ姿になった珍妙な事件もあり、改善案が求められている。 シャドウマスク(日常品) クローズド・アイ(闇)を金属片に刻み込んだ物。枕などに仕込めば、圧力が加わることによって自動的に闇が発生。顔全体を低密度の闇で覆い、安眠促進。他応用可で、睡眠が必要なときは携帯使用すると便利。 白雷角(戦闘・日用品) モンスター:スパークホーンの角。雷の魔法を使う時媒体にすると威力が上がる。また、高い位置にくくりつけると避雷針になる。 小さなお守りから、とれたてそのままの形まで。加工されたりされなかったりして売られる。 魔法都市ではこれが対ライトニング(雷)に効果が高いと見て、実用化に向けて目下研究中。その為、魔法都市では希少品で高額だが逆に田舎ではありふれていて格安という状態。 詠唱省略用書籍物(戦闘用品) びっしりと詠唱省略用の呪文が書かれている本。大抵一冊に複数の魔法が収められているが、戦闘中の酷使を考えて厚めで丈夫な紙が使われているので一冊のページ数は少ない。それなりに高額で、魔法都市とその周辺国でしか手に入らない。 杖の代わりにこの本を武器とする魔法使いもいるが、防御には何の役にも立たないのが杖より弱い所。 難点は使用したい魔法を戦闘中にいちいち探さなければならなく、使用する魔法の種類を多様化すればするほど本が分厚くなっていく事。 シャイニングボム(戦闘用品) シャイニングライトの金属片を埋め込んだ硝子玉。床などに叩きつけ硝子球を割ることで、強い閃光を発生させめくらまし。基本的に逃走用。 エンチャントバングル(戦闘用品) エンチャント系魔法を刻み込まれた小型の魔力球をはめて使用する腕輪。魔力球は別売りで、赤・青・緑・黄の四種類。魔法都市と各国首都でのみ売っており、腕輪自体は結構高価。魔力球はまぁまぁお手ごろ。 魔力球は使用限界があり、初級なら十回分、中級なら五回分、上級なら一回分の魔力を秘めている。 使用限界に達した魔力球は砕け散るため、新たに魔力球を装填しなくてはならない。 ウィンドシューター(武器) ウィンドショットが彫られた魔力蓄積用の特殊な鉱石を中心に、小型のボウガンのような形で作られたもの。引き金を絞る際に自身の魔力を流し込めば、無詠唱でウィンドショットが連続で使用できる。 魔力の扱い方をある程度は知っておかなければいけないため、初心者には扱いにくく、どうしても威力はオリジナルよりも劣るので、上級者は使わない。 魔獣よけベル 荷役牛の首に付ける。見た目はカウベルの大きなものに見えるベル。 音は奇妙に甲高いが、この音を魔獣たちが長時間聴くと頭が変になってしまうので逃げる。よって魔獣に襲われない。 馬もこの音が嫌いなので馬車にはつけられない。 荷役牛は鈍いので平気。 人間には可聴領域外の音の成分が魔獣たちにダメージを与えているので同じく平気。 亜人はちょっとクる。 獣人は脳味噌がかき回されたような気分になり半日も聴かされたら翌日は頭痛で寝込む。かろうじて頭が変にはならない。 村々を渡り歩く巡回修理人(レン一族)が1コ3ラーデぐらいで売っている。値切り可能。 ちなみに…(追記) なぜ獣人や亜人に迷惑なのにこんなん売り出すのか開発者に訊いたら… 『これ以上音を弱くしたら魔獣よけにならんかった。てへw』 とほざきやがりましたので、3日間『タベラ・レン』かけてやりました。 これで許してやってくださいませ。 「結界系統」 罠、あるいは防犯?用なので地面に埋める。 これは店で買うがその場受け取りではなく設置したい所に来てもらい設置する。 その特殊性故に扱っている店は少ない。しかし、値段は普通から中の上 風鎖結界 ラウンドバインド(風)による捕縛結界。 任意で(あるいは踏んだら)発動し、風の鎖が相手を拘束する。 深淵海牢 水の魔法による閉鎖結界。 任意で(あるいは踏んだら)発動、水の牢獄に相手を閉じ込める。 無限界廊 空間魔法による連鎖結界。 任意で(あるいは踏んだら)発動、空間があるところでつながっておりループさせる。 迷い込んだらしばらくは出てこれない。 疑問に主は内容に認識阻害関係のものがかかっているかも。 《表で出回っていない曰くつきあいてむ・・・》 コントロルジュエル(魔石) 赤い色をしたソラマメ大の特殊宝石。 モンスターの頭に埋め込み、術者の魔力を込める事によって簡単な使役が可能になる。魔獣調教師でも初心者用に魔法都市で作られたものではあるが、色々問題は多い。 効果があまり期待できず、よくモンスターが指揮下を離れることもある上、かなりの負担をかけるので術者が気絶したりするとモンスターも気絶したり、暴走したりする。 結局、さいきんやっと成功作とも言えるものが出来た程度で、それはやたらに高い。そんな経緯もあり、裏ルートで問題のある失敗作が出回っている…。
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クロム・マグナⅠ 魔道学園 クロム・マグナ魔道学園は、黒ウィズの代表的なイベント。 難易度は他のイベントと比べると少し低め。復刻ver.も開催されています。サイオーンがクリアできるのなら学園長級もクリアできると思います。 ダンケルを操ったフードの魔道士なんですが、ロレンツィオの後半から出てくるフードの魔道士と関連がありそうです。 初回クリアするまで消費魔力0 クエスト 難易度 クエスト名 消費魔力 クリア報酬 ストーリー 初級 清瀧への滝登り 10 【A】クロム・マグナ生徒 イツキ ストーリー 中級 炎の魂精 15 【S】朱き焰のフレイ・グリム ストーリー 【S】蒼き空のミスト・グリム 【S】輝く雷のエレク・グリム 上級 明日への輝線 20 【S】朱き焰のフレイ・グリム ストーリー 【S】蒼き空のミスト・グリム 【S】輝く雷のエレク・グリム 学園長級 混沌とした闇 30 【A】クロム・マグナ学園長 ダンケル ストーリー 【S】蒼覇剣 マスグレイヴ ストーリー +プロローグ 鋼鉄の剣と魔法によって支配されし、さる異界—— 数多くの優秀な魔道士たちを輩出し、古からの由緒ある歴史を持つ名門「クロム・マグナ魔道学園」。 永世中立都市に設立され、国籍・人種・性別・年齢問わず幅広く門戸を開くその場所では、世界中から才ある若者たちが集い、剣や魔法の腕を磨き続けている。 卒業し、故郷へ戻れば敵国同士であろうとも、学園でのひとときだけは同じ志を持つ友人、仲間。 争いの絶えぬその世界で、学生たちは複雑な思いを胸に秘めながらも、日々勉学・鍛錬に励んでいる。 そんな「クロム・マグナ魔道学園」は創立100周年を迎え、盛大な式典が学園祭と共に催されていた。 節目の時を一目見ようと各国から卒業生や来賓が集い、学園祭実行委員会——生徒会執行部のメンバーたちは忙しくも充実の時を過ごしていた。 炎の魔法を専門に学ぶ「イグニーマ」主席、学園の誰もが認める生徒会長——リンカ・ワイアット。 地方農村の出身ながら独学で魔法を習得、最優秀クラス「グリングラード」に所属する副会長——イツキ・マスグレイヴ。 落ちこぼれ寸前だったもののイツキに憧れ一念発起、「グリングラード」入りを果たした会計——ニコラ・モーガン。 10歳にして才覚を発揮、雷魔法を専門に学ぶ「エクレアル」に所属し、鋼鉄と魔法を使った発明をこよなく愛する書記——シャーリー・コルト。 「イグニーマ」所属、人付き合いを極端に嫌いながらも、ある目的のため生徒会入りした異色の書記——ヴォルフ・ロイ。 長い、長い準備期間を経てようやく迎えた記念すべき日。 誰もが祭りの雰囲気に酔いしれ、華やかな雰囲気に包まれていたそのときに、事件は起きた。 学園上空に突如開いた“異界の扉”、あらゆるものを飲み込む巨大な空間の亀裂。 魔道士たちの張った防御陣はあっさり破られ、逃げようにも学園の周囲には結界がはられ脱出もかなわず、ただ扉に飲み込まれるのを黙って待つのみ。 永遠とも一瞬ともつかない時空の旅路の果て、やがて嵐が収まったとき、クロム・マグナ魔道学園には、生徒会のメンバーだけが取り残されていた。 弾き飛ばされた世界の名は、クエス=アリアス。 途方に暮れる少年/少女は、そこで黒猫を連れた一人の魔法使いと巡り会う—— +副会長 イツキ 体が暗闇の中に浮き、空間の感覚が完全に失われている。 どちらが上でどちらが下か、移動している感覚はあるのに向かっている方角がわからない。 ——次の瞬間、不意に全身に重力を感じ、皮膚にまとわりつく冷たく重い感覚が現れる。 呼吸しようと息を吸い込み、そして気づく。 ここは……水の中!? 薄れて行く意識の中で、イツキの脳裏に記憶が浮かぶ。 華やかな学園祭、巨大な空間の亀裂、飛び散る瓦礫、叫ぶ群衆。 そして、彼女の……リンカの悲哀の表情。 白くほっそりとした指先を懸命に広げ、こちらに手を差し伸べている。 「わりぃ。リンカ、みんな、どうか無事で……」 意識が戻ったとき、イツキは水辺に打ち上げられている。 岸へ上がり振り返る。 滝壷? ……見覚えのない場所だ。 イツキがずぶ濡れになった制服を乾かしていると、川下から黒い猫を連れた一人の魔法使いが歩いてくる。 手には見覚えのある腕章……リンカが付けていたものだ。 「あんたは、一体?」 そして物語は動き出す。 +会計係 ニコラ 一瞬の出来事だった。 学園の上空を覆った大きな亀裂、吸い込まれていく人々や校舎…… イツキ君が闇へ飲まれてしまったとき、私は自分の身を守ることで精一杯だった。 私だけじゃない。誰もが状況を理解できなくて、混乱して、ただただ嵐が過ぎ去るのを待っているだけだった。 でもあの子は。リンカは、違った。 イツキ君を繋ぎとめようと、必死に空に手を伸ばした。 私は、そんな二人の様子を、ただ見ていることしかできなかった。 気づいたとき、私は学園祭の式典会場にいた。 瓦礫が散乱するステージで、いつも気丈で冷静なリンカがうなだれている。 他には……誰もいない。学園の友達も、生徒会のメンバーも、憧れの人も。 悔しさ、情けなさ、そしてあの人が居なくなってしまった悲しさ。 様々な感情が渦巻く中で、アタシはリンカにこう投げかけた。 「行こうよ。みんなを助けるの」 ”みんな”。便利な言葉だなって私は思う。 でも、リンカは黙りこくったまま、私の方を振り返りもしない。 抜け殻のように天を仰ぐリンカを置いて、明かりの消えた学園の校舎内へと踏み入れる。 ”異界の扉”が開かれた影響なのか、学園内には異様な雰囲気が漂い、重苦しい。 奇妙な魔物たちの強襲に弓を引き、戦って、傷ついて。 それでも、みんなを……イツキ君を救うため、走り続けた。 私たちの他に誰もいない空っぽの学園を走りまわって、どれだけの魔物を倒しただろう。 やがて魔力と体力が底をつき、私は膝から崩れ落ちる。 すぐそばに、魔物の気配を感じる。 ここまでなのかなぁ……どこかにいる、憧れの人を思い浮かべる。 力が入らず意識が徐々に遠のいていく。 「……ん……あったかい……」 ゆっくりと見上げると、そこにはリンカが居た。 リンカの刀に纏う気高き炎は、未来を照らす希望の光のように見えた。 思わず、私はリンカに抱きつく。 心強い仲間の登場に心から安堵する。 でも、その時はまだ気づいていなかった。 リンカの背後に、不穏な気配が忍び寄っていることに…… +生徒会長 リンカ 学園祭の崩壊、”異界の扉”開放による惨劇、イツキという大切なメンバーの犠牲…… 全身の力が抜けていく。涙で世界がぼやけて映る。 「行こうよ。みんなを助けるの」 誰かが私に語りかけている——ような気がする。 ちょっと待って。今の私は何かを考える余裕がないの。 イツキと共に生徒会を築き上げてきた日々がまぶたの裏に映っては消える。 一瞬で、何もかもが、失われてしまった…… どれほどそうしていただろう。 不意に熱情が胸を突き、傍らの紅刀が炎を吹き上げる。 私は……何をすべき? 私は……私は……私は…… 私は、クロム・マグナ魔道学園 生徒会会長 リンカ・ワイアット。 「ごめん、みんな……今、行くから!」 今は、学園に残っている生徒会のメンバーを探し出し、この事件を解決すること。 リンカは愛刀を手に、闇に包まれた校舎へ突入する。 想像を超える魔物が蔓延る校舎。容赦なく浴びせられる攻撃。 全身に傷を負いながらも、紅く燃え上がる刀を振り前へ、ひたすら前へ。 やがて——仄暗い回廊の向こうに、魔物に囲まれている少女を見つけ出す。 あれは……ニコラ!? 急いで駆け寄り、異形の者と対峙する。 「……灰となれ、化け物ッ!」 炎刃一閃、リンカの斬撃が宙を舞う。 剣戟鳴り響く激しい戦闘の最中、リンカは狼の遠吠えを耳にする。 +書記 ヴォルフ ——リンカ、イツキ、ニコラの3人とは別の場所、生徒会室に書記の二人『ヴォルフ』と『シャーリー』は居た。 学園で巻き起こっている混乱の中、ヴォルフはシャーリーの傍に居た。 窓ガラスは割れ、棚上にある物は落下し、机や椅子は散乱する。 自分の腕の中でうずくまるシャーリーの声色が震えている。 「ヴォルフ先輩、怖いよぅ……」 落下物が背中を打つ痛みに耐えながら、無理に笑顔を作って見せた。 こんな時にも関わらず、生徒会に入ってから笑ったのは、これが初めてだった…… 混乱が収まり、妙な静寂が辺りを包んでいる。 窓から外の様子を伺おうと、シャーリーから目を離したその時。 叫び声が響き、振り返ったその刹那、何かの衝撃とともに体が宙に浮いた。 ——意識が朦朧としている、何も感覚が無い……まだ宙に浮いてるのか? 息苦しさを感じて目を開けると、相棒の狼『フレキ』が心配そうに自分の顔を舐めている。 どうやら窓から落下したらしい。 意識が戻ると、左腕に激痛が走る……やっちまったか…… しかし今は、左腕がどうなっているかよりも、シャーリーのことが頭を過る。 決断は一瞬だった。 「仕方ねぇな……」 折れた左腕を庇いながら、先の見えない闇の広がる学園内へ駆け出す。 恐怖心、不安、アイツを助けてやれなかった後悔。 一体この学園に何が起きているかは分からないが……とにかく俺がシャーリーを守る。 学園内を進んでいるうちにフレキが何かを訴えるように、飛び回り、吠えている。 その方向には、異様な雰囲気の漂う巨大な扉。 俺の名を呼ぶ声が近づいてくる……リンカとニコラだった。 傷だらけの仲間たち、再会の喜び、溢れる想いを噛み殺して尋ねた。 「アイツ……シャーリーがどこにいるか、知らないか?」 リンカたちは首を横に振る。 ただ全員が、目の前にある巨大な扉の先に何かがあることを感じていた。 そして今、その扉が開かれる……
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概要 石造の城郭造の建造物。建学当初から使用されている。 校舎は本館と4つの塔で構成されている。校舎の裏手に3つの学生寮がある。 (いずれも現実世界におけるゴシック様式で建築されている) 聖ジニア修道院と共にディオサ・ヴィルへネス島のランドマークとなっている。 概要 校舎本館 教室塔 図書館塔 教員塔 天文塔 グラウンド その他 学生寮ローザ・デコラ寮 ビオレッタ・サヴィア寮 リリア・フィエスタ寮 校舎 本館 正門を入って正面に位置する建物。 大広間や大講堂がある他、医務室等も配置されている学院の中枢部である。 各地にある魔道学院の教員の懇親会や学院の同窓会が開かれることもあり、また生徒の親に王族、貴族が多いことを考慮し大小の会議室や貴賓室なども用意されている。 大講堂 各種式典等に用いられる講堂。本館の2階にある。 天井が非常に高く、荘厳な空間となっている。 大広間(食堂) 生徒・教員が食事をするための広間。本館1階にある。 奥側に教員が座る長テーブル、その前には生徒が座る長テーブルが配置され、各寮ごとに座る。天井はその時の天気を映し出す魔法が掛けられている。 ハロウィン、クリスマスなどの行事の折には飾りつけもなされる。 厨房 大広間に隣接している。大広間との間に受け渡し口が設けられており、食事等の受け渡しが行われる。多様な食文化をもつ教師、生徒の要望に応え、その心と胃袋を満たす学院の台所。 教室塔 教室のある塔。必修科目の講義等で使用される大教室があるのもここ。 図書館塔 巨大な図書館がある塔。 魔法書・魔術書の収蔵数は古書を含め大陸最大を誇る。 教員塔 本館に隣接して建てられた塔。学院内で二番目の高さを誇る。 後述の学院長室、教員室・研究室、医務室の他、職員会議用の会議室などがある。 学院長室 学院長の居室。塔の最上階を占め、学院を見渡すことが出来る。 壁には歴代の校長の肖像画が飾られている。 教職員の私室と同様、内装はそのときの学院長の嗜好で変更される。 鍵は魔道具であり、複製やピッキングは不可能。学院長室のある最上階への立入も許可が必要である。 教員室 各教員の居室。教員塔の高層階にある。 教員毎に内装がアレンジされている。 鍵は魔道具であり、複製やピッキングは不可能。 研究室 各教員に割り当てられた研究室。教員塔の低層階にある。 天文学の教員など、別の場所に研究室を構える教師もいるが、基本的には教員塔にある。 医務室 1階にある。 体調不良者や怪我人の治療が行われる。 天文塔 学院で最も高い塔。正門の脇にある。 この塔の屋上で天文学の授業が行なわれる。授業以外では立ち入り禁止となっている。 グラウンド 小グラウンド(中庭) 本館と教室塔、図書館塔に囲まれた中庭。 実技系の授業のうち、決闘魔法訓練などの一対一を想定した訓練で使用される。 休み時間や休日は生徒に解放されている。 大グラウンド 校舎の東側(本館に向かって右側)に位置する。 広大な面積を誇る。広い。 実技系の授業のうち、飛行訓練など、広いスペースを必要とされる授業で使用される。 休み時間や休日は生徒に解放されている。 その他 温室・薬草園 校舎の裏手にある。 薬草学、治癒魔法学の授業や、医務室で使われる薬草を栽培している。 魔法生物飼育舎 校舎の裏手にある。 魔法生物学等の受業等で使用される魔法生物を飼育している。 学生寮 三心雄の名が由来の「ローザ・デコラ」「ビオレッタ・サヴィア」「リリア・フィエスタ」の3つの寮がある。入る寮は入学時の適性試験と面接に基づき、各人の性格や潜在能力を考慮して決定される。生徒は寮単位で共同生活を送ることになる。 各寮の個室のある塔の1階には、寮生が集うリビングがある他、別棟で共同浴場や自習室、共同洗濯場などがある。個室を含め、どこに行くにも必ずリビングを通る構造になっている。 ローザ・デコラ寮 場所 学生寮南塔 シンボルカラー 赤 シンボル ドラゴン 寮旗 赤地に黄金のドラゴン 勇気あるもの、勇敢な者が寮生に選ばれる。数多くの著名な魔導師を輩出している。 ビオレッタ・サヴィア寮 場所 学生寮北塔 シンボルカラー 青 シンボル グリフォン 寮旗 青地に黒いグリフォン 誠実で忠実な勤勉者が寮生に選ばれる。突出した才能を持つ者や、名家出身者が入寮することが多い。 リリア・フィエスタ寮 場所 学生寮中央塔 シンボルカラー 白 シンボル ユニコーン 寮旗 白地に白銀のユニコーン 信仰の篤い者が寮生に選ばれる。 寮生の集う談話室は広い円形でアーチ型の窓があり、カーテンや絨毯はシンボルカラーの白で統一されている。 + 設定原文 上へ
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時空に名高き魔道書使いグリア R 闇/自然 4 サイキック・クリーチャー:スノーフェアリー/パンドラボックス/ガイライニン 3000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時,このカードを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出したカードの持つコストが5未満であれば,自分の山札の上からカードを2枚,自分のマナゾーンに置く。5以上であれば,自分の墓地からコスト4以下のクリーチャーを1体選び,バトルゾーンに出す。 覚醒リンク後⇒《英雄機マキナ・プロメテウス》 「時空に名高いとか言われてるが,普段あんまり魔道書持って無いよな。」「何を言うか戯け,あんな重い物10冊も20冊も持ち運んでどうするのだ。それに,旅路だったらこの『妖精祭歌集』と『ネクロノミコン』だけで十分。」「その放置プレイ喰らってる魔道書手に入れるのに結構苦労したような記憶があるんだがなぁ・・・。」- ある日の探偵達 作者:かみど 時空渡りの探偵コルボ・オーバークロスの相方リメイク,コルボが文明なら,こっちはコストにより能力が左右される。 他の魔道書達は事務所に絶賛放置プレイ中らしい。 名前 コメント
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時魔道士について回復や支援の力でパーティをサポートすることを役割とするヒーラーのジョブです。味方の攻撃力アップや敵の移動速度ダウンなど、多彩なバフ・デバフ効果を与えるアビリティを扱います。 オススメの戦い方一定の範囲内にいる味方にバフ効果を与える魔法アビリティを発動する時は、味方の位置を確認して発動してみましょう。ジョブアビリティ「クイックマジック」は発動中、すべての魔法アビリティの詠唱時間をカットし、すぐに発動することができます。詠唱時間が長い強力な魔法アビリティを使用する際は利用しましょう。 ジョブパッシブの特徴攻撃魔力と回復魔力を大きく上昇させる 他のジョブでもサブウェポンにマドゥを装備できるようになる 「クイックマジック」のAP割合回復量を上昇させ、CTを減らす ジョブパッシブ一覧サブウェポン装備 アクセサリー装備 回復魔力+1.0 集中力+1.0 AP+5 命中力+1.0 攻撃魔力+1.0 魔法防御+1.0 魔法回避+1.0 運+1.0 攻撃魔力+3.0 回復魔力+3.0 マドゥ装備可 通常攻撃の威力アップ クイックマジックのAP割合回復アップ 他職の装備パラメータ加算 クイックマジック使用時、7秒間クリティカル+10%効果
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前ページ次ページゼロの黒魔道士 …食事って「みんなを笑顔にする魔法でもあるアルヨ!」っておじいちゃんが言ってたこともあったなぁ… 「本来なら、使い魔はこの食堂にすら入ることを許されないんだからね!」 …目の前には豪華な食事が(狩猟祭の後みたいだ)… 「あんたは私の特別なはからいで入れたのよ?感謝しなさいっ!」 …周りの学生さんたちがクスクスこっちを見て笑ってる… 「えーと…ボクの食事って…」 「そこにあるでしょ?」 …足下にはスープとパンだけ… 「あ、う、うん…ありがとう…」 …とりあえず、お礼を言う…うーん… …使い魔って、やっぱり大変なのかもしれないなぁ… ―ゼロの黒魔道士― ~第三幕~笑顔の魔法 前半 …あわただしい朝食前の支度が終わって(女の人の服って複雑なんだなぁ…) アルヴィーズの食堂ってところに来たんだ… 「おっきぃなぁ…」 頭をぐぅ~っとそらして天井を見上げる(ちょっとだけよろけちゃった) お金持ちって、こんなおっきなところでご飯食べるんだ… 「貴族として、これぐらい当然よっ!」 …ルイズおねえちゃんが胸をはってそう言う …このおっきさなら、自慢したくのは分かるけど…みんな、こっち見てるよ? しかもクスクス笑ってるし… 「あ、ほら、さっさとイスをひくっ!気が利かないわねっ!」 …笑われてるのに気づいたのか、ルイズおねえちゃんは慌ててボクに指示を出す 「う、うn…はい!」 …返事は『はい』、返事は『はい』…『うん』と『はい』ってそんなに違うのかなぁ…? 「ごちそうさまでした…」 …スープもパンもすっごく美味しかった うん、これはやっぱり「笑顔にする魔法」なんだろうなぁ…もうちょっと量があったらうれしいけど… …ルイズおねえちゃんはまだまだ食事の最中だった …こういうときって、どうすればいいんだろ…立って待ってればいいのかなぁ… 「あ、あの、ルイズおねえちゃん…ボク、どうすればいいの…?」 …こういうときは、ちゃんと聞くのが多分正解だよね? 「何?あんたもう食べ終わっちゃったの?」 「う、うん…」 …ルイズおねえちゃんが鳥肉をフォークとナイフできれいに切りながらこっちに顔を向ける… …おいしそうだなぁとちょっと唾を飲み込んだのはナイショだ 「しょうがないわねぇ…そこにいても給仕の邪魔になるし、中庭にでも出ていなさい。終わったら私も行くから」 「うn…はい!」 …うーん、やっぱり返事は『はい』って慣れないや… 「…わぁ、モンスターでいっぱいだぁ…」 中庭に出ると、そこはモンスターのでいっぱいだったんだ おっきいのから、ちっちゃいの、かっこいいのや、なんだかよく分からないのまで… …これ、全部使い魔なんだ… みんな大人しくエサを食べたり、日向ぼっこしてたりしてた …平和な世界って、やっぱりいいなぁって思ったんだ… 「あ、フレイムだ…昨日はゴメンね?」 …キュルケおねえちゃんの使い魔のフレイムは、木陰のところでおっきな骨をくわえてしゃぶっているところだった… …ちゃんとしたごはんを食べてるみたいで、ちょっとだけうらやましかった… 「ブフォッ」 フレイムは炎を小さく吐いて「気にするな」って言ってくれたみたいだ …いつか、ルイズおねえちゃんに本当のことは言わないとなぁ…機嫌のいいときに… …火を吐くと、トカゲでもあったかくなるんだなぁ…って考えながらフレイムをなでていたんだ しばらくたって…フレイムがお腹いっぱいになって眠くなっちゃったのか「ボフッ」と煙のあくびを出したころ 「きゅいきゅい?」 おっきな影が、とんがり帽子に模様を作ったんだ…ゆっくりそっちを見上げると… 「わわっ、ど、ドラゴン!? …あ…きみも…使い魔なの…?」 思わず「ブリザド」を唱えようとしたけど…よく考えたら、ここにいるのって使い魔ばっかりなんだよね… 「きゅいきゅい♪」 コクコクッてドラゴンが首をふる…よく見るととってもきれいな子だった… 青と白のコントラスト…青空によく溶け込みそうな子だった…水…いや、風属性かなぁ…? 「えっと…ビビって言うんだ、よろしくね?」 …ググッと手を伸ばして触る…きれいな鱗だなぁ… 「きゅい、きゅいっ♪」 あ、頭を下げてくれた… かわいいなぁ…ドラゴンをかわいいと思うなんて思わなかった… 「なーにやってんのよ、あんた…」 ルイズおねえちゃんはいつの間にか後ろに立っていた …ドラゴンに夢中できづかなかったや… 「あ、うん…きれいなドラゴンだなって…」 「ふぅん?う…ツェルプストーのマント燃やし魔までいるじゃないっ!!気分悪いわっ!!授業行くからついてらっしゃい!」 「え、あ、は、はいっ!」 帽子をきゅっとかぶりなおす 「じゃ、みんな、またね!」 使い魔のみんなに手を振る…みんながそれに応えてくれる… こういう平和っていいなぁ… ボクらは…きっとこんな平和のために、戦ってきたんだよね… …こんな平和も、「笑顔にする魔法」なのかなぁ…? 「こらぁ!さっさとするぅっ!!」 「え、あ、ちょ、ルイズおねえちゃん首は苦しいかr」ズルズル …うーん、でも首根っこひっつかまれて引きずられるのって「平和」なのかなぁ…? ピコン ~おまけ~ ATE ―あの子の正体は?― 青い龍は上機嫌だった。サモン・サーヴァントのときから気になっていたあの子と仲良くなれたのだ。 「きゅるきゅるきゅる~♪」 「…随分、仲良し」 メガネの少女が龍にに歩み寄る 「あ、お姉さまー!きゅるきゅる!シルフィたち仲良しなのねー!」 ゴスッと鈍い音とともに杖が振り下ろされる 「…声が大きい」 「うぐっ…ゴメンなのね…でも精霊さんと仲良しになれるってうれしいのねー♪」 「…精霊?」 「そう、あの子は精霊さんなのね!しかも、特定の属性の、じゃなくて色々混ざった言わばスーパー精霊さんなのね!」 「…スーパー?」 「スーパーもスーパーなのね!お姉さまぐらいスーパーなのね!あ、そういえばそんなスーパーなお姉さまを称える歌がまた一曲できたのね!」 「…興味深い…」 「きゅいきゅいきゅいっ!じゃ歌うのね!『お姉さま~はすっごいぞ~♪』」 「…あの子…何者…?」 青髪の少女は、とりあえず杖をふりおろしながらメガネを光らせた。 前ページ次ページゼロの黒魔道士